WiMAX2+の通信エリア・通信速度は日々改善され利用環境も良くなっていますが、まだ山間部など電波の届きにくいエリアもあるのが実情です。
出張や旅などで電波の届きにくいエリアで使用することもあるかと思います、そんなときに便利なのが「LTEオプション(ハイスピードプラスエリアモード)」です。
2017年6月より様々なプロバイダが「LTEオプション無料キャンペーン」を展開していますが実際のところお得なんでしょうか?
目次
LTE オプション (ハイスピードプラスエリアモード)とは?
「LTEオプション」とは簡単に言ってしまえば、WiMAX2+の電波が入らないところでもauの電波を利用して通信ができるオプションのことです。
ただこれだけではお得か損か判断するには不十分です、「LTE オプション」のお得度を説く前に「通信モード」について理解する必要がありますので、簡単に説明したいと思います。
WiMAX2には「ノーリミットモード・ハイスピードモード・ハイスピードプラスエリアモード」の3つのモードがあります、それぞれの特徴をまとめました。
ネットワーク | 通信速度 | 通信制限 | |
---|---|---|---|
ノーリミットモード | WiMAX | 下り最大13.3Mbps | 無制限 |
ハイスピードモード | WiMAX/WiMAX2+ | 下り最大440Mbps | 7GB/月(基本プラン) 無制限(ギガ放題プラン) |
ハイスピードプラスエリアモード | WiMAX2+/au 4G LTE | 下り最大37.5Mbps ※LTEのみの場合 | 7GB/月 |
※ギガ放題については3日間で10GBの通信料を越えた場合、通信速度が最大1Mbpsまで制限されてしまいます。
LTEオプションとは「ハイスピードプラスエリアモード」のことを言い、WiMAX2+とau 4G LTEのネットワークを利用して通信を行うためWiMAX2+の対応エリアでは440Mbpsの高速通信、山間部などWiMAX2+のエリア外ではau 4G LTEで最大37.5Mbpsで通信が可能。高速通信と通信エリアの広さがポイントです。
これを知らないと損をする!LTE オプションを利用するときの注意点
WiMAX2のモバイルルーター端末のスペックが重要
LTE オプションを利用するには、ハイスピードプラスエリアモードに対応しているモバイルルーター端末でなければいけません。
最新機種を含め現行の端末で対応しているのは「WX04」「W04」「L01」です、もしLTE オプションを利用するならこの機種を選んで契約する必要があります。
契約しなくてもモバイルルーター端末の設定変更によって簡単に利用可能
LTE オプションを利用するのに申し込みは必要ありません。端末の設定から通信モード設定を変更することでLTE オプションを利用することが可能になります。
LTEオプション料金が発生する
オプションというわけですから利用すれば1,004円/月の追加料金が発生します。もし頻繁にLTEオプションを利用するということでしたら「3年プラン」で契約すると、LTEオプションプランが無料になるのでチェックしてみてください。
ギガ放題プランでもLTE オプションを使用すると7GB/月の制限がかかってしまう
ギガ放題で契約していれば1ヵ月の通信量に制限はありませんよね。ところがたとえギガ放題で契約していてもひとたびLTEオプションを使用すると「7GB/月」の通信量制限がかかってしまいます。
しかもLTEオプション(ハイスピードプラスエリアモード)を解除してハイスピードモードに戻したとしても「7GB/月」の制限は解除されません。
結局「LTE オプション」はお得なのか?!まとめ
LTEオプションは結局のところお得とは言えないようです。7GB/月の通信量制限が掛かっても仕方がない・・どうしてもWiMAX2+の通信エリア外で使用しなくてはならない!という状況以外では「LTEオプション」の利用をお勧めしません。
はじめて「LTEオプション」の内容をサクッと見たときは通信制限のことも気になりませんでしたが、プロバイダによく確認してみると「ギガ放題で契約時にLTEオプションを利用することで7GB/月の制限がかかってしまう」と言う事が判明したので少しがっかりしました。
注意点でも紹介しましたが、LTEオプションの申し込みは不要です。WiMAX2+の端末の通信モード設定を変更するだけなので間違えて設定してしまうと「ギガ放題なのに7GBで制限がかかってる!」とか「利用明細見たらいつの間にかLTEオプション料金が課金されてた!」なんてこともありますよ。